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もしもあの時「キミは野球が向いている」と言われていたら……。メジャーで年俸25億円だったかもしれない……。お子さんのスポーツの適正を教えてくれるイベント開催!

「もし、子どものときに野球をやっていたら、今頃プロ選手になって、ウハウハの人生を送っていたかも……」。

そんな「もしかしたら――」を考えたことは誰だって一度はあるのでは。ところが、現在、佐賀には「自分が一番向いているスポーツ」を教えてくれる、夢のようなイベントがあるのです。私も47歳にして、もしかしてプロスポーツ選手を目指せちゃうかも? ということで、「サガスカウト」を体験してきました! なにしろ、1984年のロサンゼルス五輪の男子ラピッドファイアピストルの金メダリスト・蒲池猛夫さんは当時48歳だったのですから!

向いているスポーツを発見する「サガスカウト」

なぜ佐賀でスポーツ……? そう思った人も多いかもしれません。しかし、意外と佐賀は知られざるスポーツ県! たとえば、2007年は夏の甲子園大会で県立(ここ大事。「県立」です)佐賀北高校が優勝しましたし、つい先日はソフトボールの高校選抜大会では佐賀女子高校(こちらは私立)が初優勝を飾ったばかり。

そして、先日亡くなった「平成の三四郎」と呼ばれた、バルセロナ五輪の柔道男子71キロ級金メダリストの古賀稔彦さんも佐賀出身です。そこで、小中学生の「向いている競技」を発掘するイベント「サガスカウト(※)」担当のNさんに聞いてみました。

(※)県内で複数回にわたって開催しています。

――なぜ、この「サガスカウト」というイベントが始まったんですか?

Nさん:そもそも佐賀県では、2018年度から、佐賀県民が「する」「育てる」「観る」「支える」の何らかの形で、スポーツに携わる「SAGAスポーツピラミッド構想(SSP構想)」をスタートしました。その一環として始まったのが、「サガスカウト」です。これは、小学校、中学校の子どもを対象に、AIシステムを通じて、その子の身体的特徴や運動能力に合ったスポーツを80種目の中から診断するという試みです。

――なぜ、個々人に合うスポーツを診断しようと思ったんでしょうか?

Nさん:多くの人にとって、幼少期にスポーツを始めるきっかけって、自分の親や兄弟などが好きだったり、実際にやっていたスポーツをやることが多いんですね。野球好きの家族だったら野球を始めるし、テニス好きな家族がいればテニスをやるといった傾向があります。

――そうすると、自分に合ったスポーツではなくて、「縁があったスポーツ」をやる人が多いということですね。もしかすると、本当は別にもっと自分の適性にあったスポーツがあるかもしれないのに、それに触れる機会がない……と。

Nさん:そうですね。運動に自信がない子どもたちもまだ向いているスポーツに出会っていないだけかもしれない。あとは、世界にはいろんなスポーツがあるのに、それを知ったり、実際にやったりする機会も少ないです。会場によっては、フェンシングやライフル射撃などを実体験することも可能です! ぜひ、実際のスポーツに触れることで、いろんなスポーツに興味を持つ子が増えてほしいです。そして、ゆくゆくは、佐賀県から世界へはばたくアスリートに育ってほしいです!

――測定はどうやって行うんでしょうか?

Nさん:「サガスカウト」では、「握力」「上体起こし」「長座体前屈」の測定結果に加えて、AIシステム「DigSports」を使用して、身長体重などの身体特徴や「反復横跳び」「立ち幅跳び」「垂直とび」「50m走」「ボール投げ」という5つの各種目を測定します。そのデータをもとに、力強くて俊敏な「トラ」や華麗な立ち回りをする「ラッコ」など、全16種類の動物に分類。さらに、80種目のスポーツの中から、自分に合ったスポーツ5種目が導き出されます

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――いろんな動物がありますね……。16種類の動物のうち、一番器用な動物はどれなんでしょうか?

Nさん:ドラゴンですね! ただ、その人が持っている身体的特徴や運動能力によって、得意なスポーツは違います。ほかの動物に診断されたとしても、その人のタイプに合ったスポーツが選び出されるはずです。

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「サガスカウト」会場の様子

47歳男と31歳男が、自分に向いているスポーツを診断!

本来は県内の小中学生のみを対象として実施されているものの、今回は特別に……47歳・ライターの中川淳一郎と31歳・県庁職員H氏が、二人で「サガスカウト」を実践してみました! ドラゴンを目指して、頑張ります!!

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上体起こしにトライ!

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10年以上ぶりに長座体前屈を測定するH氏

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モニターの前で身体測定。AIが画像から体格を測定。この時はもう暑過ぎてTシャツ姿になってしまいました。

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結果はその場ですぐにモニターに表示されます

気になる結果は……?

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やられました……。「握力」「上体起こし」「長座体前屈」「反復横跳び」「立ち幅跳び」「垂直とび」「50m走」「ボール投げ」をやったら過呼吸になり、もう終了後はヘトヘトに。「上体起こし」(腹筋)については、30秒で31回できて「偏差値78」を獲得したものの、他は軒並み撃沈!(下記画像参照)同年齢の全国平均は「19回」とのことなので、私はかなりのものです(エヘン)。

いやぁ~、久々の運動、もうスキューバダイビングをした後に耳が聴こえにくくなるのと同様の状態になり、「耳抜き」をしなくてはならなくなりました。さて、「バスケットボール選手になりたい!」という希望を持った私ですが、AIの診断結果、「向いているスポーツ群」は以下になりました。

・水泳
・相撲
・クレー射撃
・スノーボードアルペン
・アーティスティックスイミング

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おい! まったく興味なかった競技ばかりではないか! しかし、確かに私はスノーボードは意外に得意です。来シーズンは蔵王にでも行ってみようかな……。

というわけで、サガスカウト、またやりますので、是非次回参加してくださいね~!