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佐賀って何もないんでしょ? そう思ってきた人々が「いっぱいあった! ヤバい、すごい!」と喜んで帰る話

ついに唐津くんちが2年ぶりの開催(縮小)となり、少しずつ日常を取り戻しつつありますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。さて、今回は普段とは趣向を変え、我々ライティングのスタッフではなく、県外から佐賀に来た方々の声と思い出を紹介します

私が昨年、「東京から佐賀に引っ越す」と宣言した際、旧知の佐賀出身の男性が訝しげな顔をして「なんもなかでしょ?」と言いました。ご本人としては、謙遜の意味合いもありつつ、「移住するのならば軽井沢とか熱海とか沖縄とか、せめて福岡の糸島ぐらいじゃないの? なんで佐賀?」とこの一言に込めたのでしょう。

結局、この一言がきっかけで私は佐賀新聞で「佐賀『なんもなか』の真実」という連載をすることとなりました。実際に住んでみると色々あるんですよ、コレが。だから、佐賀新聞の人と打ち合わせをした時に「佐賀の人は『なんもなかでしょ?』と言うけど、色々あることを外からの視点で県民に伝えたいです!」と連載のテーマが決定しました。

この件については佐賀にやってきた方々も同感のようで、来て2日目には「もともと佐賀には何も印象なかったし、九州で唯一行ったことがなかった県だけど、いいところだねー!」なんてことを言う。そして「ごめんなさい……。長崎に行く時に通過するだけの県だと思っていました」なんてことを言うのです。

というわけで、ここからは色々な方々の証言をご紹介します。まずはライターのヨッピーさん。唐津の海でSUP(スタンドアップパドルボード)をする姿です。この姿は「(海神)ポセイドンのようだ」と評判になりました。

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佐賀県のPRの仕事をたくさんしていたことから佐賀の全域に詳しく、実は彼こそ、東京から脱出したがっていた私に「移住したいんだったら佐賀はいかがですか?」と勧めてくれたのです。それではヨッピーさんのコメントです。

【ヨッピーさん(ライター)から佐賀へのメッセージ】

「佐賀の良いところはなんですか?」と聞かれて真っ先に思いつくのは「とにかくメシが安くて美味い」ということである。佐賀県の北は玄界灘、南は有明海に面しており、その恵まれた環境で美味い魚介類がたくさん獲れる。

有名どころで言えば呼子のイカや有明海の海苔、太良の竹崎カニや竹崎カキなんかが挙げられるけど、呼子にしろ太良にしろ、現地に行けば福岡ナンバーの車がたくさん止まっているのが見られるはずだ。つまり、グルメシティで知られる福岡の人がわざわざ食べに来るのが佐賀のメシなのである。

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魚介類以外にも、

・日本酒
・佐賀牛
・温泉湯豆腐
・佐賀ラーメンやちゃんぽん

などなど、佐賀県に行けば美味しいものがたくさん!

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唐津の屋台でのヨッピーさん

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武雄を発祥とする「井手ちゃんぽん」。下の2枚は佐賀ラーメン

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嬉野の温泉湯豆腐

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これも佐賀のラーメン

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佐賀牛! 焼肉店です

あとは、「有田焼や伊万里焼などなど、食材を彩る焼き物(食器)は日本一だよね」とか、「伊万里の大平山から観た夕日や唐津の七ツ釜、虹ノ松原なんかの自然の絶景も良いよね」とか、「武雄、嬉野の温泉や御船山楽園ホテルのサウナも良いよね」とか、「鹿島の祐徳稲荷神社や佐賀城本丸歴史館なんかで歴史に触れるのも良いよね」とか、佐賀の良いところを言い始めると2万字くらい書けそうな勢いになってしまうので、もし今後「佐賀県?何も無いよね」とか言う人が居たら是非僕を呼んでください。全力で論破してみせますんで。

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虹ノ松原(唐津市)

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七ツ釜(唐津市)

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祐徳稲荷神社(鹿島市)

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佐賀城本丸歴史館(佐賀市)

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有田焼で有名な有田町の「陶山神社」

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唐津の「西の浜」から見る「鳥島(左)」と「高島(右)」

【こやま淳子さん(コピーライター)から佐賀へのメッセージ】


佐賀は、正直あまり印象のない県だったのですが、行ってみたら、びっくりするほど魅力的なところでした。おいしいものが多く、美しい自然がごろごろあり、行く場所行く場所が楽しくて、いまは夢中になっています。

なによりも滞在していて気持ちがいい。気候がいいのもあるし、景色が大きいのもあるし、人の気質がおおらかで自由な感じがするからかもしれません。また近々伺って、魚介や肉や野菜を食べ、佐賀のおいしい海苔やお酒を大量に買って帰りたいです。

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太良町の「A-noker」・安東浩太郎さんの「森のアスパラ」のハウスにて

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唐津の名寿司店「つく田」のサザエの塩辛

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唐津の離島「リストランテ マツシマ」にて

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シェフが用意してくれた魚介の数々!

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鰻を完食!

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唐津の離島「馬渡島(まだらじま)」でカマスを釣るこやまさん

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佐賀牛! 唐津のステーキ専門店「キャラバン」にて

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佐賀はサバも美味です

【青木真也さん(格闘家)から佐賀へのメッセージ】

唐津には初めて行かせて頂きました。博多でのプロレス出場後だったので滞在時間は数時間と短かったのですが、人がよく、食べるものが美味しかったことを覚えています。東京にくらべると時間がゆっくりと流れていて数時間でもリラックスできました。梨売りのおばちゃんの梨が美味しかったです。

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唐津城天守閣前の青木さん

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屋台のおばちゃんと青木さん

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屋台でラーメンを食べる青木さん

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ステーキ専門店「キャラバン」の河上シェフと青木さん

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唐津城を臨む城内橋と青木さん

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青木さんが焼いた「キャラバン」のハンバーグ(通販あり!)

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青木さん絶賛の伊万里の梨

【Kさん(公認会計士)から佐賀へのメッセージ】

Kさんは、私が今年に入ってからたまたま知り合った方なのですが、なんと短期間に2回も来てくれました。非常に楽しかったようで、こんなメッセージをくれました。

唐津・伊万里の魅力は沢山あり過ぎで、ありていの言い方ですが、みんな優しくて、自然豊かで食べ物も美味しくて何度でも行きたくなるところです。1回目は少ししかいられなかったですが、焼肉及び美好子(青木さんのところでも登場した屋台)を堪能しました。初対面にもかかわらず、楽しくお話させてもらってよい時間を過ごしました。

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1回目は時間が限られていたのもあり、また来たいと思って、8月末に再度来ました。自分は仕事ばかりして、ほとんど旅行とか行かないのですが、何故か分かりませんが、無性に唐津に行きたくなり、急遽思い立って、余裕を持って楽しめるように8月末4泊5日で唐津に行きました。人を無性に駆りたてる魅力ある街なんだと思います

歴史に興味があるので、唐津城や所々に城壁の後もあり、歴史を感じられて、”江戸時代はどういう生活してたのかな?”とか思いながら、散歩してふと気づけ海に行けて、いいところだなぁ~と思いました。旧唐津市街から車で20分くらい名護屋城跡にもいけ、ここから朝鮮出兵したかと思いふけました。

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名護屋城跡

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その後に、美味しいサザエやアワビを堪能しました。お店の女性も良くしてくれて、サービスで持参したおにぎりを焼きおにぎりしてくれました。

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伊万里は人里離れたところあって、いかにも窯があるというところで自然豊かで趣あるとこでした。帰りに寄った”ドライブイン鳥”の焼肉はとても美味しかったです。鳥飯とスープが最高でした!! 朝、中川さんと二人で昼からやってる代行運転業者を探した甲斐がありました。

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伊万里・大川内山の様子

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伊万里のソウルフード「ドライブイン鳥」の「一番定食」

またまだ唐津を堪能出来ていないので、近々遊びに行って秋冬の唐津の良さを味わいたいと思っています。

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【漆原直行さん(記者・編集者)から佐賀へのメッセージ】

はい、漆原さんがトリです。これまでにこやまさん同様3回佐賀に来た方で、今後唐津で家を借りることも検討している、というぐらい佐賀を気に入ったそうです。

まず懺悔させてください。佐賀のこと、唐津のこと、僕は何もわかっていませんでした! 正直なところ『ま、結局はよくある地味な地方都市でしょ』くらいの感覚で、少しナメていたかもしれません。

これまで仕事の出張やプライベートの旅行で何度も九州各県を訪れてきましたが、唯一、佐賀県だけはまったく縁がなく、足を踏み入れたことがなかったんですね。ただ今回、実際に佐賀の空気を吸ってみて、先入観は完全に覆りました。山も海も街も食も人も、とにかく出会うものすべてが素晴らしかった。これまで訪れたことのある旅先のなかでも間違いなくトップ3に入る、思い出深い時間になりました。佐賀の実力をこれっぽっちも理解していなかった自分が恥ずかしいですよ!

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冗談ではなく、佐賀で口にしたものすべてが美味しかったんです。

唐津市街で食べた極上の佐賀牛鉄板焼や珠玉のお寿司、呼子で食べた新鮮なイカ料理、嬉野温泉の老舗旅館・和多屋別荘で供された会席料理の夕げ、唐津の名宿・洋々閣の滋味あふれる朝食などはもちろんのこと、唐津駅そばの屋台で店主のおばあちゃんが「食べんしゃい!」と出してくれた何気ないおつまみ、唐津の繁華街でプラリと入ったラーメン店の一杯……などなど、挙げていけばキリがないくらい、どれもこれも本当に美味で驚愕しました。

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伊万里の道の駅で何も考えずに買った素朴な手づくり饅頭ひとつ、自販機で買ったサンレイ(JAビバレッジ佐賀)のサイダー1本ですら、『え、なにこれ……ウッマ~!!』と興奮したくらいで。あと、アニメ『ゾンビランドサガ』が以前から大好きだったので、作中に登場するドライブイン鳥の焼鳥や鳥めしにも感激しましたね~。噂には聞いていましたが、本当に旨かった

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 佐賀銘菓としてお馴染みの『松露饅頭』『丸房露(とくに生丸房露!)』『けえらん』『逸口香』など、甘味のクオリティも非常に高い。そういえば、佐賀はパフェも充実していると聞きました。今回は機会がなかったので、次はぜひ食してみたいです。というか、佐賀の食文化にも非常に興味を持ったので、近々、じっくり取材してみたいと本気で考えています。

僕は都内でもよくクルマを運転しているのですが、佐賀は本当に運転がしやすくて驚きました。クルマの絶対数が少ないとか、走りやすいつくりの道が多いとか、環境面での特徴もさることながら、ドライバーが全般的にあくせくしていないというか、他人を気づかいながら運転をする人、譲り合いの精神を自然に表現できる親切な人が多くて感動しました。あくまで僕がハンドルを握っていたときの印象でしかありませんが、運転にも佐賀県の方々の人柄が表れているように感じます。

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はい、ここまでお付き合いいただきありがとうございました! とにかく佐賀の魅力を5人の方に語っていただきました。皆さんもぜひ佐賀にきてくださいね~! まっとーよ!!




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