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「ブラックモンブラン」はじめ、竹下製菓の商品はなぜ人気なのか?竹下社長に聞いてみました【後編】

佐賀県民のソウルフードである「ブラックモンブラン」。その発売元である竹下製菓は、佐賀県民なら当然しっている名作アイスも多数販売しています。前編では、今年で誕生から52年を迎えるロングラン商品「ブラックモンブラン」の魅力や誕生秘話について竹下製菓の竹下真由社長に伺いました。そして、後編となる今回は、「ブラックモンブラン」に次ぐ人気商品から、アレンジメニュー、さらには竹下社長ご自身が感じる佐賀の魅力に迫ります! 

「ブラックモンブラン」に次ぐ、人気アイスとは……?

――なお、竹下製菓さんでは、看板商品の「ブラックモンブラン」以外にも、多数の商品がありますが、どの商品が人気なんでしょうか?

竹下社長 ランキングにすると、以下のような形になりますね。

まず、1位は「ブラックモンブラン」です。こちらは不動の1位です。

2位は「ミルクック」です。氷片入りのミルクセーキバーで、中に甘い練乳が入っているのがポイントです。

ミルクック

3位は「トラキチ君」です。バナナアイスとやわらかいガナッシュチョコのしましま模様がトレードマークのアイスです。実は社内人気は、この「トラキチ君」が一番です!

とらきち

4位は「おゴリまっせ」です。ココアアイスに練乳を流し込み、ミルクキャンディタイプのアイスでコーティングした商品。パッケージのゴリラがトレードマークです。

おごりまっせ

そして、5位は「しっとるケ」です。これは、さわやかなヨーグルト風味のアイスキャンデーです。さっぱり系が好きな人におすすめですね。

しっとるけ

竹下製菓のアイスで、おいしいアレンジメニューとは?

――もしもこれらの商品で、おいしいアレンジメニューなどありましたら是非教えてください。

竹下社長 弊社の社員の奥様におすすめされたのが「ブラックモンブランはトーストに挟んで焼くとおいしい」というアレンジです。とろりととろけたチョコとアイスが、パンになじむみたいです。

あと、「ミルクック」はミルクを混ぜて、ミルクセーキみたいにして飲んでもおいしいですね。「トラキチ君」も、凍らせたバナナと混ぜて飲むと、バナナシェイクのような食感が楽しめます。ぜひやってみてください。

東京に行ったからこそわかった「佐賀」のいいところ

――ちょっとお話が変わるのですが、ぜひ竹下社長ご自身のお話も伺わせてください。竹下社長は一度東京の大学に進み、コンサルティング会社で働かれた後に、30代で社長になられた……という経歴をお持ちですよね。東京に出た後、佐賀に戻って来ることは、最初から決めていらしたのでしょうか?

竹下社長 実は大学時代から、父が「早く会社を継がせたい」という気持ちを持っていることを知っていました。また、私自身は佐賀が好きなので、上京後も、いずれは戻ってこようと思っていました。「東京はいまだけだ」という気持ちがあったから、東京の生活を楽しめた点もあると思います。

――一度東京を経験されたからこそ、佐賀との違いを感じた部分はありますか?

竹下社長 一度出たからこそ、佐賀の良さがわかった部分もあると思いますね。たとえば、「人が少ない」のは佐賀の魅力です。人が少ないから、ゆとりのある生活ができると思います。東京は、人の歩く速度から始まって、あらゆることのスピードが早い。また、物質的に豊かだからこそ、いろんな欲も出てしまいますよね。いっぱいモノがあるのは楽しいですが、あまりに選択肢が多いと選ぶことも大変ですから。

あとは、子育てのこともありました。私も小さいころから、初夏はタケノコ掘りに行って、夏は近所の川で魚を獲って、秋になったら栗拾いや芋掘り、リンゴ狩りに行くような生活を送っていたので、子育ては東京ではしたくないと思っていました。私自身も、自然が日常にある生活が恋しかったので、佐賀に帰りたいと言う気持ちは大きかったです。

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佐賀にはこんな風光明媚な場所がたくさんあります

「楽しさ」を忘れないアイスづくりを

――いろいろとお話を伺ってきましたが、最後に竹下製菓さんの強みは何だと思われますか?

竹下社長 やっぱり「楽しさ」でしょうか。たとえば、「ブラックモンブラン」や「ミルクック」「トラキチくん」などのアイスのバーには、「110点」「50点」「10点」「はずれ」というバーの点数を110点集めると、アイスが1本もらえる「当たりくじ」がついています。これも、くじや絵合わせを通じて、アイスを楽しんでもらえればという気持ちからです。

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店舗にて交換となる”あたりバー”の一例

そのほか、最近、ベビースターラーメンさんとコラボしたアイスを発売したのですが、これも「え、こんな組み合わせがあるの?」という驚きと楽しさを感じていただきたいなと思ったからこそ。

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竹下製菓は、おいしくて、楽しくて、安心してもらえる商品をお届けすることを心がけているのですが、食べ物は、おいしくて安心なのは当たり前だと思うんです。そこに、「楽しい」と言う要素が加わることで、買ってくださった方にとって、「食べる」という行為がよりハッピーな体験になってもらえたらいいなと思っています。

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過去にはこんなコラボ品も……。なお、「激」の名にふさわしく、すさまじい酸味にびっくり。いまならまだ、アパホテル佐賀駅南口にて販売している可能性も?

ーー単なるアイスに終わらずに、「おいしいさ」と「安全」はもちろん、「楽しさ」をも追求しているからこそ、半世紀以上の長きに渡って、竹下製菓の商品は人々を魅了している……ということですね。今日は本当にどうもありがとうございました!

竹下製菓さん、本当にどうもありがとうございました!


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